GURIBORI KURIGATA: グリ彫り 栗形
KOUGOU : (屈輪)香合
KOUGOU : (屈輪)香合
GURIBORI TSUBA : グリ彫り目貫
GURI KOUGOU : (屈輪)香合
MOKUMEGANE FUCHI : 木目金 縁 銘 高橋興次(花押)
MOKUMEGANE FUCHIGASHIRA : 木目金縁頭 銘 高橋興次(花押)
GURIBORO NETSUKE : 根付
MOKUMEGANE KOZUKA : 木目金 小柄
TSUBO: 壺 進藤玉明
YAKAN: 錬金小薬嚾
NETSUKE: 根付
GURIBORI FUCHIGASHIRA : グリ彫り 縁頭
GURIBORI FUCHIGASHIRA : グリ彫り 縁頭
YOSEGANEZAIKU KISERU : 寄金細工 煙管
こちらはグリ彫りの香合でございます
江戸時代から明治にかけて作られた香合です。
綺麗な円筒の中に浮かぶ、グリ彫りの積層と、
部分的に渦を巻く独特の紋様は、中央部の
直線的な印象と見事に融合して、独特の
雰囲気を創りだしています。
漆の黒く艶のある美しさに、グリ彫りによるの
落ち着いた赤の積層の線が浮き出る様は、
幻想的ともいえる佇まいです。
江戸時代後期~明治初期 漆
H20.5×φ58.6mm 26.8g
Incense Container, Guri type carver lacquer with spiral motifs.
Late Edo to early Mwiji periods
Laquer
こちらは木目金の縁でございます。
表現と技術の融合。
それを体現した作品です。
木目金の、木目という自然の創りだした美を
金属で創りだす技術であったものを表現として用い、
またそれにより情景を創りだしているところが、
木目金の殻を破り、美術へと昇華させている作品。
木目の流れの中に見える、紅葉の葉。
見つけた時の、木目金の模様たる
その存在感は、木目金にしか出せないものでしょう。
江戸時代中後期 赤銅、四分一
H38.6×W22.3×T13.4mm 29.0g
Fuchi with design of maple leaf floating on a stream.
Signed:”Takahashi Okitsugu,” with kao
Mid-to-Late Edo period
Shakudo, shibuichi
こちらは木目金の小柄でございます。
繊細で高度な金工技術が見て取れる
木目金の小柄です。
中央に花鳥図が施され、そこが切り取られた
かのように両脇に木目金が使用されています。
檜舞台の一幕のように感じられる
その作りは、木目の部分も
こだわりが詰まった一品。
木目模様の繊細さもさることながら、
その形も美しく、まさに表現しようとした
内容も踏まえて、粋な印象の小柄です。
江戸時代中後期 赤銅、銅、金
H96.0×W14.5×T4.8mm 30.2g
Kozuka with design of woodgrain pattern.
Mid-to-late Edo period
Shakudo, Copper, Gold
こちらは木目金の薬嚾でございます
とてもかわいらしい、小ぶりの薬缶です。
取っ手以外は全て木目金で作られています。
パッと見ただけでは、木でできているのではないかと
思ってしまうくらいに、奇麗に木目の模様が出ています。
落ち着きのある雰囲気は、骨董品の経年変化
以外のものを含み、またそれさえもデザインに組み込んでしまう、
当時の職人の粋を感じます。
とてもきめ細かい木目の模様は、
時代の流れ中で埋もれる事無く、
私達に当時の様子を語りかけてくれます。
江戸時代後期 赤銅、銅
H60.0mm×W70.0mm 102.2g
kettle with woodgrain pattern.
Late Edo period
Shakudo,Copper