こちらは、「木目金」が使われております、
鐔でございます。
銘は武州川越住 恒忠。
鐔の木目の模様の中に見える、
丸い波紋の数々は、水面に映る雨足のようでもあります。
ゆらゆらと揺れる水の動きさえ捉えているように思えるこちらの作品は、
技術を美術へ昇華をした一つの形と言えるでしょう。
江戸時代後期 赤銅、銅
H69.3×W62.0×T6.0mm 139.2g
Tsuba with designed of woodgrain pattern
Signed: "Made by Tsunetada, a resident of Kawagoe, Musashi province"
Late Edo period
Shakudo, Copper