こちらは木目金の煙管でございます。
角が丸いですが、少し金属の部分が強調されているような
デザインの、そこの部分に浮かび上がるように木目金が使われています。
金属と金属に挟まれて使われている木目金は、「間」を大切にする
文化を感じさせます。
おのずと景色を想起させる作りですが、木目金の部分が主張しすぎず、
全体の調和をとがらせることなく、さり気無い印象です。
煙管の先からぷかりと浮かぶ煙。
当時の光景も、木目金は語ってくれそうです。
江戸時代後期 金、銀、赤銅
L 196.0mm 31.2g
Kiseru with design of woodgrain pattern.
Late Edo period
Gold,Silver,shakudo