NETSUKE: 根付
MOKUMEGANE TSUBA : 木目金鐔 武州川越住 恒忠作
GURIBORO INRO : 印籠と根付
MOKUMEGANE KOZUKA : 木目金 小柄
MOKUMEGANE FUCHIGASHIRA : 木目金縁頭 銘 高橋興次(花押)
GURIBORI KAWARAGANE: グリ彫り 瓦金
GURIBORI KURIGATA: グリ彫り 栗形
GURIBORI TSUBA : グリ彫り鐔 銘 南蛮張成写之 松岡元次(花押)
GURIBORI TSUBA : グリ彫り鐔 銘 文化十年 仲春 癸酉文安(花押)
MOKUMEGANE KOZUKA : 木目金 小柄
YOSEGANEZAIKU KISERU : 寄金細工 煙管
GURIBORI KOJIRI: グリ彫り 鐺
YOSEGANEZAIKU KISERU : 寄金細工 煙管
GURIBORI TSUBA : グリ彫り鐔 銘(偽銘) 出羽秋田住正阿弥伝兵衛
MOKUMEGANE KOZUKA : 木目金 小柄
MOKUMEGANE FUCHI : 木目金 縁 銘 高橋興次(花押)
こちらは木目金の縁頭でございます。
表現と技術の融合。
それを体現した作品です。
木目金の、木目という自然の創りだした美を
金属で創りだす技術であったものを表現として用い、
またそれにより情景を創りだしているところが、
木目金の殻を破り、美術へと昇華させている作品。
江戸時代中後期 赤銅、四分一
H34.4×W18.9×T9.8mm 17.6g
Fuchi-kashira with design of maple leaf floating on a stream.
Signed:”Takahashi Okitsugu,” with kao
Mid-to-Late Edo period
Shakudo, shibuichi
こちらはグリ彫りの鐔でございます。
おおらかでふくよかなグリ彫りの鐔です。
彫りの模様は、ほかの鐔と比べても
柔らかい印象で、中国の漆工芸家の作品の
写しという旨の表記があります。
これは茶人の間でこのグリ彫りの香合等が
珍重されていたことを思わせます。
グリ彫りの技術が発展して
木目金の技術の種となった
ことを語ってくれる作品といえるでしょう。
江戸時代中後期 赤銅、素銅
H72.5×W68.9×T4.3to3.6mm 105.8g
Tsuba with designed of guri scrolls
Signed: “Made by Matsuoka Mototsugu, motif formed in a manner of Nanban Chosei” with kao.
Mid-to-late Edo period
Shakudo, Copper
こちらはグリ彫りの鐔でございます。
個性的なグリ彫りの鐔です。
この作者のグリ彫りの鐔としてはこれ一品と
考えても良いでしょう。
不慣れなグリ彫りとそれから生まれた個性的な
紋様が印象的です。彫りが細く、また
伸び伸びとしいている線です。
江戸時代中後期 赤銅、銅
H63.6×W58.0×T4.5mm 83.4g
Tsuba with design of guri scrolls.
Signed:"In the Spring of the 10th year of the Bunka Era;
Mizunototori [1813],Bun-an," with kao.
Late Edo period
Shakudo, Copper
こちらは木目金の小柄でございます。
表面には日本的な意匠を施してある小柄です。
女性と子犬が書かれており、微笑ましい一場面です
この絵柄の裏には、丸い模様の木目金が貼られています。
それは白黒のモノトーンでありながら、その色の見え方が
驚くほど豊かで、かつ模様も繊細な小柄です。
丸い模様が沢山入っており、水面を跳ねる水の輪が
激しい様子を映しているかのようです。
また、泡のようにも見え、見ていて飽きの来ない木目金の中でも、
様々な表情を見せてくれる模様。
幕末から明治の間に作られたと考えられ、
時代の変遷の中に産まれた作品です。
江戸時代後期~明治 銀、赤銅
*裏に木目金が張ってあります。
こちらの表の部分は色絵です。
L100.3×W15.4 32.8g
Kozuka Front: Iroe
Late Edo to Meiji period
こちらは寄金細工の煙管でございます。
複数の模様がいくつも集って出来る寄金細工。
部分的な模様の違いは、屋根の瓦の違いだったり、
群生している植物の種類が違う、その境界線
のような、別のものが折り重なる美しさが見られます。
木目金も別々の金属の融合から生まれる美しさがあり、
そのつながりの有りかたは違いますが、
どこか共通した美意識があります。
江戸時代後期 金、銀、赤銅
L 230.0mm 53.0g
Kiseru with design of mosaic pattern.
Mid-to-late Edo period
Gold,Silver,shakudo,shibuichi,pure copper
こちらはグリ彫りの鐔でございます。
こちらは偽の銘が刻まれていることで
有名な、いわくつきの鐔です。
偽の銘を入れるにしても、その「偽」の質が重要になってきます。
グリ彫りそのものが技術として
難易度があり、そして彫りも精巧に
されている等、当時の職人の
研究熱心な部分には、関心させられる
部分が多々あります。
江戸時代中期 赤銅、素銅
H80.5×W76.3×T4.1mm 154.9g
Tsuba with designed of guri scrolls
Fake signed: “Shoami Denbei, a resident of Dewa Akita.”
Mid-Edo period
Shakudo, Copper
こちらは木目金の縁でございます。
表現と技術の融合。
それを体現した作品です。
木目金の、木目という自然の創りだした美を
金属で創りだす技術であったものを表現として用い、
またそれにより情景を創りだしているところが、
木目金の殻を破り、美術へと昇華させている作品。
木目の流れの中に見える、紅葉の葉。
見つけた時の、木目金の模様たる
その存在感は、木目金にしか出せないものでしょう。
江戸時代中後期 赤銅、四分一
H38.6×W22.3×T13.4mm 29.0g
Fuchi with design of maple leaf floating on a stream.
Signed:”Takahashi Okitsugu,” with kao
Mid-to-Late Edo period
Shakudo, shibuichi