こちらは木目金を市松模様に切嵌めした馬針でございます。
馬針は、長く走った馬の脚部に刺してうっ血を抜き、
馬のコンディションを保つための道具でした。
後に形骸化していき、装飾的な意味合いが
強くなっていった道具ですが、
そこに木目の模様が使われるのは、
道具の意味が変化し、技術が広く使われるようになった
背景をあらわしているようにも見えます。
江戸時代後期 金、赤銅、素銅
L135.0mm 9.8g
Bashin with design 0f woodgrain pattern.
on checkerwork.
Late Edo period
Gold,shakudo , pure copper