グリ彫り脇差拵(わきざしこしらえ)
江戸時代中後期 鞘:グリ彫り、漆 縁頭、小柄、鯉口、目貫、栗形/鐔:赤銅、銅
【 寸法(mm)】- L 540 mm
- 【 年代 】
- 江戸時代中後期
- グリ彫り、堆朱尽くしの特別注文の拵。縁頭の繊細で優美な彫りから高橋正次の作と思われます。目貫には銀の覆輪がかけられ、丁寧な細工が全体の品格をつくりだしています。 全体に女性的な印象の意匠でまとめられた、統一感のある非常に優雅なデザインです。
- 柄(つか):刀剣を持つための部分
- 縁(ふち):柄の縁にある金具
- 頭(かしら):柄の先端の位置にある金具
- 目貫(めぬき):目釘の頭部の装飾化された部分。すべり止めの役目も果たす
- 鐔(つば):刀身と柄の間に装着されている部分で、柄を握る拳を防護するもの
- 栗形(くりかた):鞘口近くにつけ、下緒を通す金具
- 鐺(こじり):鞘の先端にはめる飾り金具
- 笄(こうがい):刀の鞘にさしておく、髪をかき上げるのに使った箸に似た道具
- 小柄(こづか):刀の鞘にさしておく小刀の柄、また、その小刀
- 瓦金(かわらがね):小柄の刀を収める部分についている金具
- 鯉口(こいぐち):鞘の入口の部分
- 下緒(さげお):刀を帯に巻くためのひも